液体の中で丸い板を回転させる粘度計の原理

粘度計にはさまざまなタイプがあり、それぞれ異なった原理で物質の粘度が測定できるようになっています。b型粘度計もその中の一つで、このタイプの機械は丸い板状のものを使用して粘度を測るのが大きな特徴です。測定したいものの中に丸い板を入れて、それを液体の中で回転させることによって、物質にどれくらいの粘り気があるのかを測ります。
通常の場合、液体の中で丸い板を回転した場合、それがスムーズに動くかどうかは、それを回転させる液体の性質により決定されます。粘り気が強いものの中に入れて動作させると、液の抵抗力が働くことにより、板の動きがにぶくなってしまうために、回転する勢いも弱まってしまいます。b型粘度計で粘度を測定できる原理は、この性質を利用したものです。液体の中に入れて回転させるものは機械の種類によっても異なっていて、同じb型粘度計でも、平べったい丸い形をした板ではなくて、筒状の形をしたものが使用される場合もあります。

目盛りボードでねじれを測定する粘度計の原理

b型粘度計では粘度を正確に測定するために、複雑な仕組みで機械が設計されています。液体の中で回転させる丸い板の上には、回転させるためのモーターが付けられていて、一定の強さで回転できるようになっています。強さが一定であることで、いつも同じ条件で測定することができます。実際にどのくらいの粘度があるのかを測定するために使われるのが、液の中に入れる板とモーターの中間に付けられている目盛りがついたボードです。
モーターの力により丸い板が回転して、液体の粘度により力がかかると、ボードの目盛りについた針が動くようになっています。目盛りが左右に動く際に大きな役割を果たしているのが、目盛りボードと丸い板をつないでいるばね状の部品です。板が回転して液体の粘度による力がかかると、このばねの部分にも力が加わるために、ばねは力の大きさによって大きくねじれたりします。このねじれの大きさを測定するのがボードについている目盛りです。

まとめ

b型粘度計が液体の粘度を測定することができ原理は、液体の中で回転させる丸い板と大きく関係しています。板を液の中で作動させると、液に粘性がある場合には、板にも力がかかります。この粘度による力を測定するために使われているのが、板の上部につけられているばね状の部品です。板にかかる液体の粘度が大きくなればなるほど、ばねにかかる力も大きいものになり、ばね全体も大幅にねじれます。このねじれを測定すことで、物質の粘度を測ることができます。